6D.AI代表 Matt Miesnieks氏 Keynote

先日開催されたSilicon Valley Investors Meetupで登壇された、
6D.ai代表Matt Miesnieks氏のKeynoteを書き起こしました。
ライブ配信時のリプレイはこちらから閲覧できます。

6D.aiの技術とARクラウド、今後の展望

1.ARクラウド

これまでのARは端末毎に孤立してしまっている
AR同士を繋げるものが必要
それがARクラウド

SLAMの情報を各デバイスからクラウドへアップ
AR同士を繋げる事によりー
・オブジェクトが同じ場所に残る
・遠方もオクルージョン可
・マルチプレイヤー可能に

オフィスでアプリ起動し、外へ出て街を歩きながらキャプチャーとクラウドへのアップを続けオフィスへ戻ってくる、ラージスケールのオクルージョンマップ生成の例を紹介
現実世界をキャプチャーしていく
個々人が生成したメッシュをクラウドで統合
最終的には全世界をキャプチャー
キャプチャーするだけでなく人や車をリアルタイムに認識することも重要

6D.aiの技術に深度センサーは不要
iPhoneのカメラで実現している

キッチン内のデモ
キッチン内だけでなくそのまま外へ出ても空間、物体認識をしデータとしてアップする事が出来る

次のステップとしてはコンピュータビジョンそのものを新しいUXとして実現したい
Google等のベンダーが用意してるものはそこまで使いやすくはないので、もっとユーザーにとって使いやすいものを作りたい

2.投資家から聞かれること

 投資家から聞かれること 1

ブロックチェーンとARで何が出来るかよく聞かれる
ブロックチェーンの暗号技術をARに組み込むのは今現在はなかなか実現出来るものでない
投資家からの視点からすると「ブロックチェーン」と言えばそれだけで20%程価値が上がるケースがあるが実際ARとの組み合わせは今この世の中には存在していない

投資家から聞かれること 2

ヘッドセットを狙うべきかモバイルを狙うべきか
これらは全く別のセグメントであることを良く考える

Magic LeapやHoloLensの様なARグラスならー
・事業向け
・プロジェクトの金額を高めにする
・少ないユーザーでも実現するプロジェクトを確保する

モバイルならー
・コンシューマ寄り
・ユーザー数がARグラスに比べて多い
・プレイタイムが短いものを考える
・いかに継続してヒットを出すか若干予想が難しいのが悩ましい

3.今後どう言った領域に取り組んでいくのか

シニカルな考え方だがここ2,3年では数百万人が使うARアプリは現れないのではないかと考えている
その上でまずは以下の7つ

1.オーサリングツール ARに詳しくない人でも簡単にARプロトタイプを作れるもの

2.アイデンティティとアバター(説明飛ばされていた為詳細不明)

3.1.に取り組む一方で高度なテクニックも提供

4.3Dコンピュータービジョンと機械学習(説明飛ばされていた為詳細不明)

5.プロセスを自動化して使いやすく 製造業を自動化

6.ラージスケールのゲームやアプリ ポケモンGOのような誰もが知っているキャラクターを使ってのゲームの提供もありえるだろう

4.広告について

投資家にはまだ勧めていない
単純にこの先2,3年のうちではビジネスを支える程の規模のユーザー数は見込めないだろうという見解なので現時点では広告はまだ勧めていない

時間はかかるかもしれないがARが普及した時のインパクトはスマホ登場時よりも大きなものになるだろう。今度も引き続き取り組んでいく。